なぜ、芸能人は裏側矯正を選ぶのか?

テレビやネット、映画などで活躍する芸能人は、皆一様にきれいな歯並びをしています。比較的若い芸能人でも歯並びがきれいに整っているので、いつどのようにして矯正をしたのか、不思議に思われている方も多いのではないでしょうか?

実はその答えは、今回のテーマである「裏側矯正」にあります。モデルやタレントといった芸能人の多くは、歯列矯正の方法として裏側矯正を選択することが多いのです。この記事では、そんな裏側矯正が芸能人に選ばれる理由や治療する際の特徴などを名古屋市千種区の星ヶ丘矯正歯科がわかりやすく解説します。

裏側矯正が芸能人に選ばれる理由

表側矯正は芸能人に向かない

現状、最もスタンダードな矯正法は、ブラケットやワイヤーなどを外から見える位置に設置する「表側矯正」です。歯を3次元的に動かしやすく、幅広い症例に適応できる優れた矯正法ですが、見た目が良くないという難点を抱えています。そのため芸能人で表側矯正をしている人は皆無に等しいです。笑った時に矯正装置が見えると、どうしてもそちらに意識が行ってしまいます。美しい笑顔や可愛らしい表情を見られることが仕事でもある芸能人にとって、それは深刻なデメリットとなってしまいます。そこで重宝されているのが裏側矯正です。

裏側矯正は装置が“見えない”

裏側矯正は、治療の性質上、装置が“見えない”と言っても過言ではありません。文字通り歯列の裏側にブラケットやワイヤーを装着するため、外からは物理的に見えないのです。これは装置が“見えにくい”マウスピース矯正との決定的な違いといえます。

インビザラインに代表されるマウスピース矯正も確かに目立ちにくいのですが、テレビやインターネットの番組で解像度の高いカメラで接写されたら一目瞭然です。一般の人が日常生活を送る上では大きな不便やストレスを感じることはありませんが、スポットライトの当たる芸能人は、マウスピース矯正で歯並びを治すことに抵抗を感じる人が多いことでしょう。これが裏側矯正の“見えない”とマウスピース矯正の“見えにくい”の違いです。

芸能人が裏側矯正するときの特徴

芸能人が裏側矯正で歯並びを治す場合は、ハーフリンガルを選択することが多いです。ハーフリンガルとは、上の歯列は裏側矯正の装置を装着し、下の歯列には一般的な表側矯正の装置を装着する方法です。半分だけ舌側(リンガル)に装置を着けることから、ハーフリンガルという名前が付けられています。

下の装置を表側に着けると見た目が悪くなりそうで心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、その点はご安心ください。これは一般的な表側矯正をしている人の口元を見るとわかりますが、下の装置はそもそも目立たないため、ハーフリンガルにしても矯正中であることに気付かれにくいです。

名古屋市千種区の星ヶ丘矯正歯科では、上下裏側のフルリンガルと上顎裏側・下顎表側のハーフリンガルの2種類の裏側矯正に対応しておりますので、関心のある方はお気軽にご相談ください。

芸能人に多い裏側矯正以外の矯正治療

ここまで裏側矯正が芸能人に選ばれる理由や治療法の特徴について解説してきましたが、それ以外の方法で歯並びを治す人もいます。

マウスピース矯正

上の章でも述べたように、マウスピース矯正も目立ちにくい装置として有名です。とくにインビザラインは非常に優れたマウスピース型矯正装置であり、治療の精度も年々向上しています。そのため芸能人でも快適に歯並びを治せるマウスピース矯正を選択する人が増えてきていますが、裏側矯正ほど審美性に優れているわけではないので、カメラの前に立つときは、マウスピースを外さざるを得ないのが現実です。

その分、治療に遅れが出るなどのデメリットは避けられません。もちろん、芸能人でもマウスピース型矯正装置を着けたままお仕事をされている方もいらっしゃるかと思います。その点はそれぞれの価値観によって対処が分かれます。

表側矯正

ひと言で芸能人と言っても、役者やアーティスト、タレントなど職種はさまざまです。その中でもバラエティ番組で活躍する芸人やタレントなどは、表側矯正で歯並びの治療を行っている人も珍しくはありません。そうした職種は、矯正装置を装着していることも個性のひとつとして捉えられやすいのでしょう。それでも表面が白くコーティングされたホワイトワイヤーや目立ちにくいセラミックブラケットやクリアブラケットを選択している人が大半を占めます。

芸能人の歯並びのビフォーアフター

雑誌やテレビ、インターネットなどで芸能人の歯並びのビフォーアフターが取り上げられることがありますよね。確かに、過去と現在の写真や映像を見比べると、歯並びに大きな違いがあることがわかります。そうした歯並びのビフォーアフターが注目される芸能人の多くは、裏側矯正で周囲に気付かれずに美しい歯列と正常な噛み合わせを手に入れているのです。

ただし、芸能人の中には矯正治療ではなく、セラミック治療で歯並びの見た目を改善している人も少なからずいます。俗にいう“セラミック矯正”は、歯を動かす治療ではないため、短期間で結果が得られます。つい最近まで歯並びに乱れがあったのに、突然、前歯がきれいになった場合は、セラミック治療で改善されたのかもしれませんね。セラミック治療はあくまで被せ物治療であり、歯並びを根本から改善できるわけではありませんのでご注意ください。

まとめ

今回は、芸能人が裏側矯正を選ぶ理由について、名古屋市千種区の星ヶ丘矯正歯科が解説しました。芸能人は見られることが職業であり、見た目の印象を大きく左右する口元の審美性には細心の注意を払う必要があります。そのため矯正治療を行う際には、装置が“見えない”裏側矯正を選ぶ傾向にあるといえます。

もしかしたら皆さんの大好きな芸能人の歯並びも裏側矯正で整えられたものかもしれませんね。そんな見えない矯正装置で周囲に気付かれずに歯並びを治したいという方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。院長は、日本矯正歯科学会に所属しており、250症例以上の裏側矯正の治療を経験しております。

著者プロフィール
矯正歯科医師:亀山威一郎

星ヶ丘DC矯正歯科:医院長・愛知学院大学歯学部非常勤講師 ・日本矯正歯科学会 認定医 ・ヨーロッパ舌側矯正歯科学会 専門医 ・世界舌側矯正歯科学会 認定医 小学生のとき矯正治療をするも、保定装置を使わなかったため後戻りし中学生で再治療を経験。そんな子供時代を過ごしながら歯科医師を志す。過去を振り返ったときにあのときに矯正してよかったと思える治療を目ざしています。

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