名古屋市でワイヤーやマウスピースの歯列矯正なら星ヶ丘矯正歯科の「お知らせ・コラム」ページ

裏側矯正の装置はこれまでにさまざまな種類が開発されてきました。私が20年以上前に舌側矯正を学び始めた頃は、「Kurz7th（カーツ）」というブラケットを使用していました。その後、「Stb」「インコグニト（Incognito）」「Win」など、さまざまな装置を扱ってきました。

特に印象的だったのは、ドイツで開発された「インコグニト」です。世界中に多くのユーザーがいて、システムが非常にわかりやすく整備されていると感じました。毎年東京で開催されるユーザーミーティングにも何度も参加し、学んだことを自分の臨床に取り入れ、システム化に努めてきました。

特に驚いたのは、ワイヤーが真っ直ぐではなく、ロボットによって曲げられていたことです。「これが次世代の矯正なのか」と強く感銘を受けました。

当院でも過去に使っていたのですが装置の修正をドイツまでオーダーしないとダメなため時間が掛かりすぎる事などで使用をやめてしまいました

しかし、この優れた裏側矯正装置も、為替や物価の影響なのか、2025年2月21日をもってオーダーが停止し、事実上の生産中止となることが決まりました。非常に優れた装置がなくなってしまうことに、時代の流れを感じます。